11月30日(日)6:00-12:00  大雨のち曇り ベタ凪ぎ。沼津勘七丸 endoさん、yuuさんと。

今年は6月から超ロングランの青物フィーバーが続きました。これが11月中旬にいよいよ終了かと思われましたが、どっこい、まだまだ残ってました。場所は沼津内浦湾内〜片浜沖。エサ釣りでメジマグロが好調との情報で、endoさん、yuuさんと3人で沼津の勘七丸にいってきました。季節外れの台風の影響で朝方は土砂降り。しかし、南の風は弱く、生温かい。海上は凪ぎです。我々3人の他にエサ釣り4人、ルアーマン2人の計9人を乗せた勘七丸は6:20に沼津外港を出港。行程10分の沼津港沖で、薄暗い内に早くも釣り開始です。オキアミコマセ釣りの棚は水面から20m。

今日は廃品利用で初めて作ってみた手製の釣り竿、「イエロークォーター231」のデビューでもあります。実はこの竿、10年くらい前に初めて沖釣りに手を染めた時に、沼津の釣り具屋の店長に勧められて購入した万能竿「PIスナイパー」の一部が使われています。この「PIスナイパー」初めての船竿で愛着をもって使ってましたが、5年程前にライト泳がせ仕掛けに大型のシイラを掛けてしまい、折れてしまいました。長い事放ってあったこの竿のバット部分を利用してグラス無垢のブランクを差し込み、黄色いペンキを塗って、ガイドを付けて完成。見てくれは不格好ですが、思い出の竿の復活で意気揚々、といったところです。「なに丸」の様な海面から近いプレジャーボートで使う様に2.31mと短くし、グラスの粘りでハネを抑えました。80号のビシで気持良い弧を描きます。

「薄暗いうちは余り喰わないけど、魚探の反応は時々出るから、ボチボチやってよー」との若船長のアドバイスで釣り始めます。最初の内は全然反応無し。そして、明るくなったころからボチボチ当たり始めました。yuuさんに船中1号。しかし、メジにしてはあまり引きません。青物用の剛竿で楽々上がってきた魚はヒラソーダガツオでした。そして私にもヒット!ヤッタ!!イエロークォーター231に初ヒット!これもソーダでしたが、手製の竿での第1号に大満足です。

その後ソーダは入れ喰い状態に。「おーこりゃメジか!?」そんな引きも時々ありますが、そんな時は大体ソーダのスレ掛かりとか、尾にハリスが巻き付いたり。ビシが棚に付く前に付け餌がみんなソーダの餌食になってしまいます。そんな状態で肝心のメジは釣れません。船長もこまめに船の場所を移してソーダの猛攻から逃れます。

雨がおさまってきた午前9自前、突然右舷トモの釣り人にメジヒット!手慣れた竿捌きで難無く上がってきたのは2kg級。これで俄然船中が盛り上がります。しかしあまりにもソーダが多い為船長が「ソーダの身を使ってみて」とのアドバイス。さっそく実行してみると、endoさんにヒット!ワラサ用の竿をグイグイとしならせて上がってきたのは紛れも無いメジ。船中2号は2.5kg級の立派な魚体でした。私といえば、ソーダの身エサに替えたのに、それにもソーダやサバばかりがヒット。そしてendoさんに何と2連発。10号ハリスなのでかなり強引に巻き上げてきましたが、何たる事か!ハリスがプッツンといってしまいました。そしてその直後、今度はyuuさんにヒット。これは余裕で寄せてきて、同じく2.3kg級のメジ。さあ、これで3人中メジの釣果無しは私だけになってしまいました。イヤーな予感が、、この後再びソーダの猛攻、猛攻!!
あたりにはトリがあちこちに飛び、時々イワシのハミが海面に出来ています。夏場の一局集中と違って湾内あちこちに小規模なハミが出るので、船が多い割には混雑せず、程よく散っています。船の下にイワシダンゴがついて、イワシをすくえる場面もあったのですが釣れるのは相変わらずソーダばかり。

終了間際の11時過ぎに船長が大きなイワシダンゴを発見。水面に背中を飛び出させてイワシを襲う魚はどうみても2kgはありそう。ソーダじゃありません。「カツオだカツオだー!!釣れー釣れー!!」右舷中の釣り人が3kg級の本鰹をヒットさせて一気にヒートアップ。そしてついに私にも!イエロークォーター231の竿先が海中に突き刺さる!!
竿を手にとると物凄く気持よく弧を描いて最高に楽しー引き!!流石にグラスソリッドのパワー、あぶなげ無く魚を浮かせるとやはり背中が蒼い。メジではなく本鰹です。
無事にタモ入れしてもらったのは2.5kg級の良型でした。魚を締めて再度投入すると連チャン!今度のも引く引く!充分に楽しんでゲットしたのは2.9kgの本鰹でした。
イワシもすくえ、これをパラパラまくとソーダが水面迄何十尾も沸き上がって水族館の餌付け状態。このフィーバーがおさまったころ、沖上がりの時間となりました。
暦は師走、さすがにいつまでこの状況が続くかわかりませんが、潮も蒼く、表水温は何と21.9℃。明日から12月だというのに夏みたいな駿河湾でした。
ちなみに、うるさい位に釣れたヒラソーダですが、脂が程よくのって刺身で大変美味。
メジマグロに勝るとも劣らないので食べられる分は是非お持ち帰りをお勧めします。

竿:イエロークォーター231 2.31mグラスソリッド
リール:ダイワ ハイパータナコン400BDE
道糸:PE5号
天秤:チドリ天秤腕長50cm
ビシ:サニービシL80号
クッションゴム:3mm径×1m
ハリス:フロロカーボン10号
ハリ:ヒラマサ12号

ソーダガツオの猛攻にそなえて
餌持ちの良い、ソーダの身エサの付け方ですが、
1.ソーダを3枚におろす。
2.タチウオ釣りのサンマ餌を切る要領で短冊型に切ったら、
3.皮の面を内側にして二つ折りにし、両端を重ね合わせて
 端の部分を針で縫い刺す。

ちなみに、ルアー船は皆無だったけど(勘七丸には2人ジグマンが乗り込んでましたが、残念ながら不発でした。)あれならルアーでもイケそうだ!!

手製の竿、イエロークォーター231、鮮烈のデビュー!!30号負荷だけど、流石にグラスソリッド。カツオもOKよ!!

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