2002年4月23日 火曜日初めての御蔵島遠征
御蔵島へ夢の大ヒラマサ狙いで行ってきました。いつかは行ってみたかった御蔵島ですが、インターネット等でこれだけ好調な
釣果を聞かされては、今行くしかありません。
いろいろ情報は得てはいたものの、何しろルアーでイナンバや銭洲へ行った事がある以外、餌釣りでの大物遠征は初めて。今まで釣った最大の青物が7.7kgのワラサ。それでも腰が砕けるか、竿が折れるかと思った程なので、道具も何をどう揃えれ
ばよいのやらわかりません。釣りクラブWWFCのメンバー、石川さんの弟さんが上州屋に勤めていて、しかもルアーで御蔵島のヒラマサに今期2回挑戦しているとの事でア¥ドバイスをもらって、しかも一緒に行ってもらう事になりました。竿はワラサ、メジ
用に買った15〜50ポンド表示のワンピースのグラス、リールは今回だけのためだけに新調するのはもったいないと、近場のワラサ釣りにも流用できるダイワのタナコン750ブルを購入。それに今までで一番太いPE10号を350m巻きました。ハリスは
ナイロンの30号と、これもバラムツのショックリーダーでしか使った事の無い超太ハリス。オーナーのゴリラライブベイトの3/0環付にこの太いハリスを結ぶのを何度も練習して準備万端。下田の龍正丸を予約しました。

午前2時集合との事で、前日の夜10時に車で静岡を発ちました。途中で石川さんの知り合いの龍正丸常連の方に100リッターの大型クーラーをお借りして期待に胸を膨らませ、一路下田港へ。1時前には船着場に着いて荷物を船に乗せ出船を待ちます。2時30分にルアーマン2人、餌師10人、計12人を乗せて御蔵島へ向かいます。実は石川さんも今まで1回バラしただけでいまだ釣果無し。今日もルアー一本でチャレンジです。行きは片道3時間30分の航程。
船内のベッドで仮眠をとります。途中河津川の河口では見たことも無い台風並の大波。サーファーでもある石川さん曰く「あそこに入ったら死ぬ」。途中の下田の漁港でもあちこちで堤防を白波が乗り越えていました。予報でも伊豆は3mのち2.5mだったので、ある程度覚悟はしていましたが、、、、
「はい、仕度をしてくださいよおぅ」という船長の言葉で目覚めました。合羽を着ようとしても足元がふらついて上手くいきません。やっと船室を抜けると「!!」3m以上の大波で船は大揺れ。立っているのも大変な位。しかし、皆さん流石にここまで
くるツワモノ揃い。さっさと馴れた手つきで準備します。私もここまできたら釣るっきゃない!ヨロヨロ路しつつも必死で準備しました。


目の前に見える御蔵島は紺青の海に浮かび上がる、まさに絶海の孤島、の雰囲気。すばらしいロケーションです。凪ぎが良く無いせいか、釣船は龍正丸と寿美礼丸の2隻のみ。船が少ないといやがうえにも期待が高まります。ルアーマン2人はミヨシ、餌つり師は左右に5名づつ分かれて席をとりましたが、私は左舷前から3番目(丁度真ん中)にしました。餌つりの皆さんの道具は殆どは金銀ラメ入りのグラスソリッドロッドに金色に輝くペンやデュエルのレバードラッグリール。電動リールは少数派の様です。
龍正丸の中乗りの斉藤さんにドラグ調整、餌のサンマのつけ方など教わってなんとか皆揃っての第一投に間に合いました。朝6時40分、第一投目、私の後ろの金原さんは電動リール(ミヤマエの深海用大型)の電源を忘れて戸惑っていましたが、大事な一投目に遅れじ、と、とりあえず餌のサンマをぶつ切り(輪切り)にしたものをそのまま針にさして投入。
私も取り敢えず持参した10センチ程のヒイカを付けて投入。コマセはサンマのミンチとオキアミをミックスしたもの。手がサンマの脂でヌルヌルになってしまうので船で貸してくれる「移植ゴテ」でビシに詰めます。水深は90m。底から10
mが棚ですが、着底から5mはリールのただ巻きでコマセを撒かず、底から5m〜10mにかけてコマセを何回かに分けて振り、煙幕を作るイメージのコマセワークです。
するといきなり金原さんにヒット!グラスのワンピース竿、ヘッドクォーターが海面に突き刺さり、凄まじい勢いでラインが引っ張られます。船長はサイレンを鳴らしてヒットを船中にアピール。それを合図に他の釣り人は全員仕掛けを上げて協力しま
す。初めての大ヒラマサのファイトをまじかでみましたが「すごい」の一言。しかし前回17kg級も釣ったという金原さんは余裕のファイト。5分ほどで海面まで上がってきたヒラマサは紺青の海にきらめき、美しいーー&カッコいい!無事船長にギャフ
を打たれランディング成功。13.5kgのヒラマサでした。流石に海のスプリンターと呼ばれるだけあって、アスリートの体つき。すばらしい魚です。
船長は「いい反応が出てるよおぅ!竿を振って振ってーー」と激を飛ばします。中乗りの斉藤さんに聞くと「大きなワラサを釣っていると思えばいいよ。1尾くれば続けてくる」との事。気合を入れて竿を振りコマセを撒きます。しかし船中2回目のヒットは7時8分、自分の右隣、紅一点の井上さんでした。けたたましいサイレンが鳴り響き戦闘開始。グラスソリッドのロッドが垂直に近い角度で水面に突き刺さる光景はこれも凄まじい。しかし残念ながらフッと糸ふけ。ばらしてしまいました。クッションゴ
ムの金具から無くなってしまったそうです。そして7時45分、船中3回目のヒット!これも井上さん。物凄い勢いで竿がのされます。しかし、、反対側の釣り人とオマツリしてしまい道糸が切れてしまいました。
残念無念。両隣でヒットして、間に取り残された私は心中穏やかではありません。(もっとも船に乗ったはなから興奮して穏やかではなかったんですが、、、)
波も朝方よりは多少穏やかになってきて釣りやすくなりました。そして8時20分、船中4度目のヒット!今度こそは!!しかし、またしても隣の井上さんでした。最初から最後までフルスタンディングで頑張る井上さん。女性といえども侮ることなかれ。ここまで来ているツワモノです。今までの2発とは明らかに違う強い引き。何度も何度も竿が垂直にのされますがその度にこらえて、とうとう海面に魚が浮いてきました。デカイ!ついに3度目の正直でゲットしたヒラマサは17.2kg。


この後は何回も場所を変えて水深80m〜110m位を釣りますが全く当たり無し。船長曰く「この反応なら喰ってもいいはず!何で口を使わないのかなー?」船中がダレかけた9時40分頃左舷トモの人見さんにヒット!「喰った、喰ったー!」と叫ぶと船長がサイレンで呼応。これも素晴らしいファイトでした。無事取り込まれたヒラマサは15.5kg。うらやましー。
その後気合を入れて粘りましたが、私にはついに一度の当たりも無し。12時30分に残念無念の沖上がりを迎えました。帰りは大きなウネリもあった為か、約4時間かけて下田迄帰港。
結果船中ヒラマサの13.5kg〜17.3kgが3本。龍正丸で今シーズン145本目のヒラマサだそうです。また、右舷ではウイリー仕掛けで専門に狙っていた清水さんが4.4kgと5.5kgの真鯛を2尾。という釣果でした。ルアーマン2人には当たりも無し。右舷の餌師5人にはヒラマサの当たり全く無し、とかなり極端な結果となってしまいましたが、一発狙いの大物釣りでは致し方なし、といったところでしょうか。しかし、並んで写真に写る「大鯛」が大きく見えない「夢の大ヒラマサ」。20kgオーバー
も数多く上がっていて、最大では30kg!!このサイズではまだまだ小さい方なのだそうです。必ずリベンジして今度はあの記念写真に納まってやる!と心に誓って静岡までの道程を帰ったのでした。

当日の私の道具
竿 αタックル パシフイックスプリント15-50LBS
リール ダイワ タナコンブル750
道糸 DEEPONE10号
天秤 チドリ天秤
ビシ 100号
ハリス バリバス30号叉は35号6m
針 オーナー ゴリラ ライブベイト3/0
付けエサ サンマ、ヒイカ、オキアミ等
コマセ、サンマミンチとオキアミのミックス

龍正丸(りゅうしょうまる) 問い合わせ 0558-22-3935
ホームページhttp://www.gyo.ne.jp/rep_tsuri_view.asp?CID=ryusho

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