今回は番外編。
1月28日からハワイに家族旅行に行ってきましたが、ちょっとだけルアーフィッシングを楽しんで来ました。
家族旅行中でも楽しめるオカッパリ釣りをご紹介します。
今回はオアフ島・ホノルルのホテル「ルネッサンス・イリカイ・ワイキキ」に滞在。有名な「ヒルトンハワイアンビレッジ」の西隣、アラワイヨットハーバーの目の前です。
ターゲットはバラクーダ、(オニカマス)パピオ(カスミアジ)等南洋系のフィッシュイーター。
以前の旅行の時に湾内のミノーイングやジグのキャスティングで釣った事がありました。この時は日本から釣り道具は持参せずKマートで安物を現地調達しました。今回はパックロッドと小型スピニングリール、ミノー、メタルジグ、ワームなどの使い慣れた道具をスーツケースに詰め込んで持参。
※ペンチ、ハサミ等はセキュリティ強化中の為どんなに小さなものでも機内持込不可なので注意が必要です。

ハワイでもピーコックバスなど淡水の釣りは有料でライセンスが必要ですが、海でのおかっぱり釣りは持ち帰りの魚の大きさや尾数制限はあるものの、ライセンスは必要ない様です。詳しくはハワイ州のレギュレーションがインターネットで見る事ができますので参考までにどうぞ。

 さて、ホノルルに着いてから二日間は雨に降られてしまい、アラモアナショッピングセンター、ウォードセンター等でショッピングをして過ごしましたがこの間散歩をして目の前のアラワイヨットハーバーの隅っこ(※図の1)をチェック。アラワイ運河から淡水が流入するこの地域の水は大雨の後という事もあり濁りがきつく(駿府城のお堀並)、木片や椰子の実などごみも多く浮いています。ちょっと釣りをする雰囲気としては、、、という感じでした、が、覗いてみると、いるわいるわ。水面にはテラピアに似た20〜40センチ位の魚がうようよしています。さらによく観察すると30センチほどのバラクーダが雷魚のようにボーッと浮いています。更に大きな魚が2〜3尾連れ立って泳いできます。日本でもお馴染みのボラ君です。こりゃー面白そうだと思って期待して釣りの出来るチャンスを待ちました。更に夜にコインランドリーの仕上がりを待つ間に昼間の場所をひょい、と見てみると白人の家族連れが釣りをしているではありませんか。竿を持った7歳くらいの女の子に聞いてみると「おねいちゃんがフラットフィッュを一匹つった」との事。どうやらあのテラピア?のことの様です。この家族はバス釣りの様な仕掛けで、3インチ程の白いグラブにジグヘッドを付けて釣っていました。
次の日に念のためツアーデスクで聞いてみると、フェンスの向こう側でなければ釣っても大丈夫、との事だったので3日目の朝、妻と子供が寝ているうちに行ってみました。朝の7:30、あのテラピア?をまず釣ろうと思って「SINZO−BAIT」の4インチ,チャート・グリーンを投げてみると、第一投でいきなり!ヒット!横走りするカマス系の引きです。ん?やっぱり。「テラピア?」では無くて30センチ級のバラクーダでした。
とにかくうれしい記念すべき一尾が釣れました。物凄く鋭い歯をしているので針外しにはペンチが必須。ワームは1バイトでザックリ傷だらけになってしまいます。
テラピア?はいっぱいいるので目の前に落として誘いますがルアーに興味を示しはするもののバイトしません。極小のメバルキラー、「ネジワーム」のジグヘッドリグでもバイトしません。そのうち誘っているとどこからともなくバラクーダがすっ飛んできてバイトして来てヒット。しかし、これはラインを切られてしまいました。試しにミノーに変えてみるとやはりバラクーダが数尾追ってきますが途中で見切られてしまいます。小さいクランクベイトでもダメですが、ポッパー、ワンダー等にはバイトしてきます。がフッキングが上手く行きません。やはりSINZO−BAITが一番イージーで、そのイレギュラーアクションが良く効く様です。

場所を同じくアラワイヨットハーバー内の海側の桟橋近くのポイント(※図の2)に移動すると、今度は水色は澄んで底が丸見え、相変わらずテラピア?とバラクーダも丸見え。
相変わらずSINZO−BAITにはバラクーダのみがガンガンアタック!完全なサイトフィッシングなのでチョーエキサイティング!!
ここで40センチ級を2尾釣ったところで目の前でラインブレイク。こんなことならワイヤーリーダーを持ってくれば良かったー、と後悔しましたが後のまつり。目の前でバラクーダがワームを咥えて頭を振り、針を外そうとしています。すると、何と、ルアーが外れて水中へ落ちたではありませんか。それを見て他のバラクーダが3尾ほどどこからともなくすっ飛んできて、水底に沈んだSINZO−BAITをじっと見つめて静止しています。頭を下げ、尾びれを震わせて攻撃態勢、雷魚の習性にとても良く似ています。もちろんラインが切れて沈んだSINZO−BAITはそのまま。やがて諦めてその場を離れましたが、そこは桟橋から5m、水深30センチほど。短パンの私はたった1個の4インチチャート・グリーンを回収しに海に入りました。そして、そのSINZO−BAITを使ってまたまたヒット。そしてまたまたブレイク!信じられない事にバラクーダはまたまた首を振ってその場でルアーを外したのでした。再度回収!結局そのSINZO−BAITが裂けるまで10回以上ヒットして4尾ランディングに成功しました。そろそろ皆起きるので帰ろうかな、と思った9時ころ、通りかかったヨットマンから「そこの桟橋では釣りはできないよ。堤防外側の海ならOK。」と注意されて、初めてそこで釣ってはいけない事がわかったのでした。でも堤防外側の海には朝からサーファーがいっぱい。もちろん教えてくれたヨットマンにお礼を言ってすぐに撤収しました。

 その日の昼はアラモアナビーチで海水浴。波打ち際に小魚もいたので三日目はアラモアナ公園までレンタカーで行き、先端の小さなビーチ(※図の4)でルアーを投げてみました。ここは遠浅の砂浜でやはり澄み切って丸見え状態でしたが、アスリート、ラパラ等のミノーに日本でもお馴染みのエソが次々ヒット!これはもしかしたらヒラメやマゴチが釣れるかも!と期待しましたが、13センチの大きなミノーにまでヒットしてくるのは元気いっぱいのエソばかりでした。外洋に向かってメタルジグやジェット天秤+弓ヅノ仕掛けも投げてみましたが反応無し。
やはり遠浅の砂浜の釣りは難しいようです。

エソの現場                              エソ           

      アラモアナ公園入り口。貸し竿屋有り。                    バラクーダの昼寝

 

さて、自分たちの宿泊したホテルからアラモアナ公園まで歩いて10分位ですが、歩いた妻の話だと公園入り口の堤防(※図の3)で貸し竿屋さんがあって何だか釣っていた、との事。最終日は朝の8:50から30分間だけ時間が取れたので、荷作りをして朝のコーヒーを飲んだ後、その公園入り口の堤防へ徒歩で急ぎました。
地元の釣り人が餌つりで一人釣っていたので覗いてみると、40〜50センチのバラクーダを5、6尾上げています。
水深も浅くて例のテラピア?とバラクーダがいるのが見えます。早速SINZO−BAITの3インチクリアーを投げてトリッキーなアクションで誘いますがチャート色の4インチに比べてアピールが足りないのかそれともここのバラクーダはやはりスレているのか、なかなかバイトしません。しかし、追っかけてくる数尾のバラクーダが段々活性が高くなり次第に奪い合いの様相になってきました。短時間でしたが食いが立ち、35センチ級を2尾ゲット!集合時間ぎりぎりの9:20まで釣って帰途につきました。結局『テラピア?』の正体はわからずじまい、釣れた魚種は『バラクーダ』と『エソ』のみでしたがサイトフィッシングでしかもトップにも果敢にアタックしてくるので大変楽しめました。ツアーデスクのおばさんの話では、延べ竿でパピオ(カスミアジ)が釣れることもある、との事です。ここの釣り場は貸し竿屋がでる所なので問題なく釣りが出来、魚もたくさん見えて、足場もよく、しかも無料駐車場も完備していて「ちょっと釣り」には最適です。もちろん竿とリールを現地で借りても良いのですが、貸し竿の程度は日本でいうと「千円セット」位。そこそこドラッグの出るのを楽しみたいならパックロッドとリール、最小限のルアー(特に、トリッキーな動きを演出できるワーム)を持ち込んだ方が楽しめそうです。近々ワイキキ近辺に旅行予定のあるあなた、妻子の寝ている朝の一時間で結構楽しめるアラモアナ公園入り口のルアー釣り、お勧めですよ。

今回持ち込んだ道具は
竿:リョービ ジョイスピン606ML
リール:ダイワエンブレム1500C&2500IA
ライン:ナイロン6ポンド
ルアー:SINZO−BAIT(子イカ、3〜4インチ)
     、ネジワーム、ラパラ、アスリート、ワンダー等

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