3月27日(土)三保沖 マ−メイド。endoさんに連れていってもらいました。
遅めの9:30出船、帰港は15:00。海上凪ぎ。暖か。2人でアコウ3、アカムツ1、他ギス、トウジンなど。明日のWWFC花見の宴の材料確保!アコウの中華蒸し物とチゲ鍋だぁーっ!!チョーウマイよ。絶品。
お見事。endoさん1.8kgのアコウ。 幻のアカムツ!
『深海ライトタックルワールド』
去年からボート釣りクラブ、WWFC(ウォーターワールドフィッシングクラブ)の面々がハマっているアコウ、アカムツ狙いの深海釣り。20フィート程度の小さなボートで高級深海魚が狙えるのも、清水を出てわずか10数分の駿河湾で水深500mのワールドが広がる、全国的に見ても希有といって良い自然の条件があるからこそです。
深場の釣りは専用の大型電動リールと専用竿、道糸は12号以上をウン百m。本格的な深海の道具を全部揃えたらひと昔前なら何十万コースだったらしいのですが、我々のはあくまでライトタックル。竿は実売価格で2万円以内で手に入るアグリショットが一番人気。ちなみに私の竿は材料費15000円位の手製のグラスソリッドのもの。リールも仲間内では中古・糸付きで2万円以内で手に入るリョービのAD電動100、101シリーズが主流です。私のリールはワラサ用から流用のタナコン・ブル750です。(ラインキャパは PE6号を700〜800m必要。オークションで買って1万ちょっと。)これに絡み防止用のボールベアリングスイベルの連結タイプ、仕掛け、重りまで入れても全部で4万円以内に納まります。(つまり新品の高級スピニングリール1台分くらいって事です。)
実際に自分でやってみて、また周りのメンバーからの意見を聞いても同じで、「最初から高い物で揃える必要無し」です。もちろん、趣味の物なので段々皆さん凝ってきて、ついに高級大型リールを買っちゃった人もいます。千数百m以上道糸を巻いて三保沖の「幻の紅アコウ」ポイントを探索中のメンバーもいるので、その発展性が楽しみな釣りのジャンルでもあります。ただ、必要最低限、前記のものくらいで充分楽しめるということです。
ちなみに、この釣りに不可欠といわれる「治具」(じぐ)と呼ばれる木枠の仕掛け巻き ですが、「ライトタックル」の場合、ハリ数が多くても5本、少なければ3本なので市販の「スプールシート」で充分 。仕掛けが絡む事も少ないので1セットで1日釣りが可能です。実際今迄の3回の釣行で はそれぞれ仕掛けは1日1セットしか使用していません。(万一の絡みも考えて2セット用意しますが)しかも先の甘くなった針だけ 変えれば次回の再使用が可能。「仕掛けに魚は鈴なりだけれど、使い捨てで1日分何セットも作り置きが必要」というのが深海釣りの常識だと思いますが、ライトタックルでは「鈴なり」は無い代わりに仕掛けの用意も楽なんです。
更に、餌のイカですが、1パイ100円の冷凍のイカを短 冊に卸して使用。餌持ちの良いイカなので餌代200円もあればで1日過ごせます。しかも余ればこれも持ち帰って再冷凍して使用可能。オキアミコマセの釣 りと比べると餌代金も随分リーズナブルです。
私の知り合いの遊漁船の船頭に言わせると「この釣りのどこが面白いったって、そりゃー船頭が一番面白い。うまく流せてお客さん全員にヒットすれば快感ものだよ」との事。500m以上の深場のポイントを魚探の情報と海図だけで推理する、そして潮の流れ、波、風、全てを計算に入れて船を流し、投入の合図をする、、駿河湾は海面からは想像もつかない崖っぷちの連続。もしここに水が無かったら、、、考えただけで面白い。想像力無しでは太刀打ち出来ない世界。確かにそうかも知れません。
そして我々の小さなマイボート。小さな出力の魚探では底迄届かないので海図とGPSとのにらめっこ。ここにいるかも、あそこにいるかも、いつでも驚きと発見の連続です。(私はまだ乗っけてもらっているだけですが、、いつかは、、)
そして、500m以上の深海からも竿先に明確に伝わる当たり。慣れて来ると魚種の判別も出来る様になるようで(これも私はまだまだですが、、)このあたりも深海釣りならでは、の魅力です。WWFCの中では最後の方ににこの釣りに引き込まれた私。最初は青物シーズンの最中に深海釣りをしている僚船を見て、あまりにものんびりした風景に「何が面白いのかなー?」と思っていましたが、やってみればこんなに面白い!!ルアーよりも随分「深い」。やっぱり食わず嫌いはいけません。
ライフジャケットを常時着用して安全で楽しい釣りを!
船を運転する人は、まず自分が模範となりライフジャケットの着用を!
貴方と貴方の魚を取り込んでくれる仲間の安全の為に、ルアーの針はトレブルもシングルも例外なく全てバーブレスで!