Point - Step1-
〜あの海の向こうへ、いつも、尿意をこらえつつ、、〜
日付 10月27日
釣りもの スズキ
場所 清水港
満足度 ★★★
思ってしまうのである。
釣ってしまおう、と思う。
そう軽く決心して、行ってしまうのだ。
魚はすぐには出ない。
が、30分で出さねばならない。
いつの間にか釣れちゃってる事もある。
時間一杯まではやり続ける。お茶も飲まない。
それでいい魚が出たらラッキー。
そのうちに気付くんだ。早く帰らないと女房に怒られるってことにね。
あーでもな、こーでもない、と振り回された仕事が、終わった後の月曜日夜。
軽く出撃。
最近はオキアミコマセ釣りやらテンヤのシャクリ釣りやら、オッサン釣りばかりだったが、久々に一人のルアー釣り。
今日はほんのちょっとだけヨ、奥さん許して、と心であやまる。
潮は今が満潮。30分だけやって家に帰ろう。
竿を持つと、下半身から尿意がほとばしる。しまった、お茶の飲み過ぎだ。
普段は一所懸命に我慢しているこの尿意。今日も30分だけ我慢しちゃおう。
清水のとあるシャロー。真夏の小鹿池の様な静寂。
その静寂を壊す、イナッコのライズ。風は無い。
近くでしきりにイナっコが水面をはねている。
その付近。
ロッドは上州屋で1,980円で安売りしていたリョービのレグノサルサ。とっくに発売終了という事らしい。
穂先を1回橋桁にぶつけて折っているが、アロンアルファでトップガイドを無理矢理くっつけた。
ショートロッドながらもパワーが無いロッド。こんな竿だが、スズキクラスは30尾以上釣っている。コレホント。
チョー自慢の安竿だ。
まずはラパラF-13をセットする。
もう一度海面を読みあさる。
よく見たらスズキがイナッコを追ってガバガバだ。
オッサンなので立って投げるのは疲れる。仕事の後ならなおさらだ。
立ちっぱなしは若けー衆らに任せよう。
お尻が痛くならない様にわざわざ持参したクッションをしいて、そこに座ってキャストしてみる。
傍から見ればヘンなオッサンである。でも、それでいいのだ。ヘンなオッサンなんだから。
しばらくは何もなし。
ライズにラパラF-13が届く。
近いのである。
ラパラF-13はエキストラファースト引きで最高のアクションをしてくれる。
ラパラF-13、普通のナイロン8ポンド、1,980円竿。
この3つが揃っても勿論全然飛ばない。
でも飛ばなくていいのである。魚が近いんだから。
しかし、やっぱり飛んだ方がキモチイイのでラパラCD-7に替えてみる。
優柔不断である。
数十尾のイナっ子の一斉ジャンプは要注意だ。
下から終われたときにザアァと逃げる。
それが右前方で出た。
今だ!キャスト!
ゴンッ!と軽い衝撃。食った!
いきなり左前方に走る。竿がのされる。
右へ方向転換。エラアライだ。
一気に水面に出た。素晴らしいファイト。
この一瞬の為に生きている。
アドレナリンの放出。ドラグが鳴る。
2度、3度、走る。柔竿で充分に愉しむ。
無事にランディング。
叉長で55。精悍な顔つきだ。
前回写真をとってあげたあのアングラーが偶然現場に。
写真をとってくれた。有り難い事だ。
リリースする。
これ1尾のみ。
仕事の後のほんの30分の出来事だから満足だけどね。
ということで、終了。
そろそろ帰らんと、娘が口をきいてくれなくなる。
Tackledata
竿 | リョービ レグノサルサ 6F |
リール | ダイワエンブレム2500 |
糸 | サンライン8ポンドナイロン |
ルアー | ラパラCD-7 白 |
ラパラF-13 クラウン |