『清水港沖 で9月15日半夜船でメジマグロ(本マグロの仔)の4-5.3Kg が 4人10本』とのニュースを聞いて、 9月18日、清水忠兵衛丸で夜のジギングに行って来ました。当日は私と初田 君,yuuさん他乗合,計8名で袖師を19時前に出船。

浅沼船長によると以前からバラムツ、サットー(アブラソコムツ)狙いの夜のジギングでメジマグロが釣れる事はあったが、専門に狙うには至らなかった。しかし、最近少しづつ狙い方が分かって来た。ここのところ坊主は少ない、との事でかなり期待出来そうです。
現場は清水港沖、航程20分程の近場ですが水深は400〜500mと深場。メタルジグの200gを80m落としてジギングして誘い上げます。
私は夜のマグロのジギングは初めて。バラムツ、サットーも釣った事はありますが10年以上前の事で、タックルの準備もままなりません。ツインパワー6000にPEライン3号×200m巻+エコクラブマルチボート80-180と、ペンの6500SSにPEライン6号を200m巻+ホットスタッフ76を用意。

船長の合図で水深80mまでジグを落として、5時間の釣りの時間と体力のペース配分を考えつつ、「疲れない程度に早く」しゃくります。
19時05分、私の反対側に陣取った常連さんに早くもヒット!これはもしや、と全員緊張しましたが、重苦しいその引きは小型のサットーでした。続いてyuuさんにもヒット!「こりゃあサットーだ!」とyuuさん。確かに重苦しく左右に移動して暴れる動きは「らしかった」のですが、円を描きながら上がって来たその魚は間違い無くメジでした。大事にランディングネットを使ってすくいました。これが

全長65cm、5.1kgのマメジ(本マグロの幼魚)。魚はとれましたが、上げた瞬間にスナップスイベルがのびてしまい、ルアー(ヒラジグラ200g グロー)は紛失してしまいました。


これを契機にあちこちで竿が曲がりますがヒットするのはサットーばかり。餌を付けてもいないのにルアーだけでバンバン当たるとは相当喰いが良い。
その代わり、本命が喰わない。船長曰く「月夜の海はサットーだらけ。マグロも1尾だけで居る筈ないので、必ずいる筈。しかし、こうサットーが多くちゃ釣れないわ」
スローなシャクリだとサットーの餌食になりがちですが、アップテンポのシャクリでもこの日は皆サットーが喰ってしまいます。
そのうち私のライトタックルの方にサットー(多分)が喰ってしまい、もの凄く強烈な引き。慣れない私はあっという間にPE3号200mのラインをスプールから全部出し切られて、ハンドルを1回も巻けないうちにスプールが空に。最後に「プッツン!」と切れてしまいました。
メジの5kg級なら問題ないタックルと思っていましたがサットーに対してはやはり非力でした。明らかに道具の選択ミス。しばらく放心状態で、とりあえずは休憩。
その後、20時頃に、この釣りに初挑戦の初田君にもヒット!3人分の仕掛けをおまつりさせながら素晴らしいファイト!人間の方も右往左往させられてやっとの事でランディング成功。初田君、生まれて初めてのサットーは15kg級でした。


私も気を取り直して、リールをペンに変えて再度トライ!水深80mまで落としてからシャクッてくると50m位で「ゴンッ」とヒット!今度こそ、と期待しましたが、リールが悲鳴をあげる強力なその引きは、、やっぱりサットー。今度は主導権を握り、何とか寄せる事に成功。船べりで針をはずしてもらった魚は10kg級でした。
その後も船中あちこちでヒットしますが皆10kg級中心のサットーばかり。バラムツは1尾だけでした。
慣れないシャクリに疲れた私は初田君のタチウオタックルを借りて30m以浅をフォーリングでねらってみました。すると20m位で「コンッ!」と当たり。すかさず合わせるとグイッ、グイッ、と案外力強い引き。「タチウオかな?」と思っているとズルズルとアブ5601cのドラグが出ていってしまいます。うまく引きをかわしてあげてみるとタチウオとカマスを足して2で割ったような魚。図鑑では見た事がある、「サビタチ」でした。
そのうちサットーの喰いも落ちてきたので、yuuさんに強力な道具(オシアジガー3000+グランウェーブ)を借り、大物を狙ってみました。このサビタチを切り身にしてジグのテールのシングルフックに刺して50m位のタナを狙うとゴンゴン、とすぐ当たりが。しかし、合わせるタイミングが難しく、3回くらいバラシてしまいました。
最後の1切れでやっとヒット!凄い勢いでリールからPE4号の道糸が出ていきます。しかし余裕のタックルで余裕のヤリトリ。5分程強烈な引きを楽しんで上がってきたのは、、やっぱりサットーの10kg級でした。ここで23時の沖上がりを迎えました。
結局本命メジマグロはyuuさんの釣った1尾のみ。あとは10〜20kg級のサットーが船中20数本程度。他にサビタチ、バラムツの釣果でした。

浅沼船長は、「この夜のメジマグロのジギングはまだ始まったばかりで、ジグについてもシャクリ方についても試行錯誤の状況。いかにうまくサットー、バラムツをかわして釣果に結び付けるか、今後の課題」との事でまだまだ奥が深く、楽しめそうな釣りの様です。場合によってはメカジキが釣れる事もあるそうですが、とにかく道具を揃えて(道糸300mは必須)、本命、キング・オブ・マグロのクロマグロを何とか次回は釣ってみたいと思いました。

私のタックル
竿:エコクラブマルチボート80-180、ホットスタッフ76
リール:ツインパワー6000、ペン6500SS
道糸:PEライン3号×200m巻、PEライン6号×200m巻
リーダー:ナイロン105ポンド(30号)×8m
ルアー:ヒラジグラ、ブランカ等200g
    アシストフロントフック(がまかつ510 4/0)のみ
    叉はアシストフック+テイルにシングルフック)

yuuさんのタックル
竿:グランウェーブ
リール:オシアジガー3000
道糸:PEライン4号×300m巻
リーダー:ナイロン100ポンド×10m
ルアー:ヒラジグラ(グロー)200g
    アシストフロントフック(がまかつ510 4/0)のみ
    


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